$おじさんの組み立て方 アメブロ版 


知り合いのご主人が、この度、念願の一軒家を新築されました。何せ結婚してから20年以上、ずっとアパートでの生活だったので、喜びもひとしおです。とりわけ彼を喜ばせているのがお風呂。ジェットバス等、装備もかなりこだわったようです。だって数日前まで給湯器のハンドルをカチカチまわして種火を付け、それから湯沸かしといった、かなり旧式のものでした。今は湯量も温度もボタンひとつで済み、おまけに「沸きました」と女性のアナウンスで招いてくれるそのお風呂は天と地の違いです。ただ家族が気になりだしたのは、彼がそのボタン押す前にかならず奥様に「押すよ」と確認をとることです。近くにいれば「おねがーい」と返事もしますが、2階などにいた場合、ご主人は大声で「押すぞー!」と叫び、そのたび奥様も「はーい、いーよー」といったぐあいです。奥様は内心「勝手に押せよ」と思ってるのでしょうが、彼にとってそのひと押しは、夢への入口が開くボタンであり、人生のボタンであり、天命なのです。なんか話しが壮大になりすぎ、訳がわからなくなりそうですが。とにかくご主人しか押す事のできない、貴重で面倒なボタンを家族は手に入れたのでした。

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