いとこ家族が我が家に遊びに来た時の話です。子どもたちがiPhoneを取り出し、みんなでやろうと言い出したのは、音で耳年齢を計るというアプリでした。若い子は中高年より高い音域が聞こえるそうで、それをみんなで試そうということです。年代別に最初は10代なら聞こえる高音を鳴らします。なるほど私にはサッパリ聞こえません。子どもだけが聞こえるというのは不思議な感じです。それから20代、30代と鳴らしていくうち、私以外の大人も含めた全員が音を聞く事ができて、自分だけがまだ何も聞こえません。ちょっといやな予感をさせながら次の40代では聞こえるだろうと、耳を澄ませます。「音出して」と言うと、「もう出してるよ」って言ってます。全然!聞こえませんっ!う~ん、まあ、50代である私は次で聞こえれば問題ないわけですから。ひとり変な空気を出しながら、緊張しつつ音を出してもらいます。甥っ子が「これは聞こえるでしょー?」と音を出します。静寂の中、みんなが心配そうに私を見つめます。この重圧感と哀れみに似た空気に耐えられず、思わず私は「んっ、あ~っ、聞こえた、聞こえた」と頷いてしまいました。本当はまーったく聞こえていません。でもみんなはホッとしたようで、とにかくその場を終えることができ、私も何食わぬ顔です。しかし、カミさんだけは、ずっと私を疑いの目でにらみつづけておりました。



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