Pattern lock

帰宅の電車に押し込まれ、
私の前には背を向けて立つオネエさん。
彼女はスマホを目線まで上げると、
指でパターンロックをなぞりはじめました。
見せてはいけないものを、
真後ろにいる私に
「さあ、よく見てちょうだい」
と言わんばかりに指の動きも怪しく見えます。
私はそのパターンを記憶してしまうと、
変な罪悪感に一人興奮し、
もう彼女が他人ではないような気さえしてきます。
自分の中に存在する変質者の片鱗に、
ヤバイおじさんはこうやって誕生するのかと、
顔を赤らめるのでした。

皆様のすぐ後ろにも
こんなおじさんは立っております。
十分ご注意ください。